顎関節症
顎関節症とは?
- 口を開けようとすると痛い
- 口が開きにくい
- あごを動かすとカクカク、コキコキなどと音がする
この三つが三大症状です。
ただし、少し音がするからと言ってただちに顎関節症とは言えません。この他に頭痛、こめかみのあたりが痛い、肩がこる、耳鳴り、難聴、めまい、舌の痛み、味覚の異常、目の疲れなどがでることがあります。
稀ですが次のような全身的な症状がでることもあります。
腕がしびれる、倦怠感、立っているのもつらい、うつ状態自律神経失調症様症状などこれらの全身症状は顎関節症とは関係ない原因で起こることもあり慎重な判断が必要です。
顎関節症の原因は?
あごを動かす筋肉の不調和、関節のクッションの役割を果たす関節円盤の異常などで痛みや運動障害が起こります。
以前は噛み合わせが原因と言われてきましたがそれだけではないようです。
現在では
- 噛み合わせのズレ
- 歯ぎしり
- ストレス
- 噛み癖(片側噛み)
- 食いしばり
- 頬杖をつくなどの悪習癖
- 高すぎる枕やうつ伏せ寝などの寝る姿勢の異常
などが複合的に混ざり合って起こると考えられるようになってきました。 また、下あごの頭部に対するズレが体全体のゆがみを生じさせ、全身的な症状が起こると考えられています。
顎関節症の治療法は?
保存療法
今までの調査によると、痛みのないほとんどの人はそのまま様子を見ていて構いません。
また、痛みなどの症状が出ていても、あごにあまり負担をかけないように安静にして、飲み薬 などを併用すれば70%くらいの人は症状が軽減します。
かみ合わせ治療
症状がよくならない人にはかみ合わせ治療を行います。
かみ合わせの狂いが原因と思われる時はスプリント(バイトプレート)と言うマウスピースのようなものを使います。
スプリントを装着することによってかみ合わせのバランスが良くなり筋肉の緊張がほぐれて症状が緩和されます。主に寝る時に使用します。
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スプリント | スプリント装着 |
かみ癖(片側ばかりでかむ)が主な原因と考えられる時はミニスプリントを使います。
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ミニスプリント装着 |