子どもの歯を守るためには小さいころからの予防の習慣が非常に重要です。また乳幼児のころから保護者の方がお子様の歯の健康に気を配り、適切にケアすることもとても大切です。
近年、厚生労働省の調査によると、むし歯をもつ子供の割合はどんどん減少しています。さらにむし歯を減らすためにはどのようなことが重要なのでしょうか?
子供の成長において間食は必要な栄養源です。間食を与えること自体は間違いではなくむしろ必要なことです。
ただし一般的にお菓子には砂糖が多く含まれていてくっつきやすいものも多く、ごはんやパン、麺類などよりむし歯になりやすいです。
むし歯になりにくいお菓子としては砂糖の入ってないものやなるべくくっつきにくいものを選ぶとよいです。果物もおすすめです。
あと重要なことはだらだらお菓子を与えるのではなく10時と3時など時間を決めて与えることが重要です。長い時間だらだらと食べ続けていつも口の中に飴玉が入っているなどのないようにすることが大切です。スポーツドリンクも砂糖が入っているものは注意が必要です。
むし歯を予防するにはフッ素(フッ化物)を歯に塗布することが有効なことが様々な研究や調査により明らかにされています。
フッ素の歯面塗布は歯が生え始めた時に行うのが効果的です。出てきた直後の歯の表面のエナメル質は、むし歯になりやすい反面、エナメル質にフッ化物が取り込まれやすいのです。
乳歯は生後6ヶ月ごろに生え始め、3歳にはおおむね生えそろいます。従ってフッ素の歯面塗布は乳歯が生えてから間もないころに行うことが推奨されています。
また、永久歯のは多くは5、6歳から生え始めます。永久歯に対しては第一大臼歯が生えてくる6歳くらいからフッ素の歯面塗布を受けることが推奨されています。
市販の歯磨き粉にもフッ素が入っているものは多いですが、歯科医院で塗布するものはこれらよりも高濃度なもので行います。
市販の歯磨き粉はフッ素濃度が高いものでも1450ppm程度ですが、歯科医院では9000ppmのものを塗布します。年1~2回塗布が目安です。
保険適用です。
子供の歯みがき習慣は歯が生えた時から始めます。
保護者の方がお手本を示し、お子さんがまねをして歯みがきに慣れていきましょう。
そして保護者の方が仕上げみがきをしてあげましょう。
最初は上手には磨けませんが、とにかく習慣を身につけることが大切です。
必ず仕上げ磨きをやっててあげて下さい
離乳期を過ぎてもミルクや甘いジュース、スポーツドリンクなどが入った哺乳瓶をくわえたまま寝かし付けると、上の前歯を中心に虫歯になることがよくあります。これを哺乳瓶う蝕と言います。。
生えたばかりの歯はまだ完全に固まっていなくて虫歯が進行しやすいです。
睡眠中は唾液の量が少なくなるので、哺乳瓶をくわえたまま寝かしつけると、歯にミルクや糖分が付いたままになります。
寝る前は出来るだけコップにお茶か水にし、哺乳瓶は控えましょう。
乳歯が抜ける前に永久歯の後ろから生えてくることはわりとよく見られます。乳歯がグラグラしていて、もうすぐ抜けそうな場合には経過観察で問題ありません。歯並びが悪くなるのでは?と心配されるかもしれませんが、子供の顎の骨はまだまだ成長して拡大していくので通常はいい位置におさまっていきます。
永久歯があまりグラグラ動いてない時は抜歯が必要になる時がありますのでご相談ください。
普通は6歳くらいに、まず下の前歯の永久歯と第二乳臼歯の後ろに永久歯の大臼歯が生えてきます。これを六歳臼歯と言います。それから順番に前歯から奥歯にかけて生え替わっていって、14歳くらいに第二大臼歯が生えてきて永久歯歯列が完成します。(その後人によっては親知らずが生えてきます。)
乳歯が抜けたり永久歯が生える時期、順番はかなり個人差があります。人と違ってもあまり必要以上に心配する必要はありません。乳歯が抜けた後1年くらいしても永久歯が生えてこない、あるいは高校生くらいになってもまだ乳歯が残ってるなど気になる時はご相談ください。
場合によっては永久歯が元々無い場合や変な方向に向いて埋まってしまっていて出てきにくいなどの場合があります。
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