はたぶ歯科の歯周病治療

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歯周病

歯周病とは?

歯周病は、歯槽のうろうとも言いますが、細菌の感染によって引き起こされる炎症性疾患で、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが溶けてしまう病気です。

歯と歯肉の境目(歯肉溝)の歯みがきが行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し歯肉の辺縁が炎症を起こして赤くなったり、腫れたりします。
しかしたいがい初期は痛みはほとんどの場合ありません。
さらに進行すると膿が出たり歯がグラグラしてきてかむと痛いなどの症状が出てきて、最後には歯を抜かなければならなくなってしまいます。

歯の二大疾患はむし歯と歯周病と言われており、歯を失う原因のおよそ2/3がこの二つが原因となっています。歯を失う原因の1位は歯周病でおよそ37%です。歯周病は45歳~54歳では50%以上が罹患していると言われてる国民病です。

歯周病かどうかの一つの基準が歯周ポケットの深さで、4mm以上が歯周病と言われます。

歯周ポケットとは?

本来、歯の根と顎の骨は歯根膜という繊維状の組織でピッタリとくっついています。根元に汚れと細菌のかたまりがくっついたままになると歯石というかたまりとなり歯根膜を破壊していきます。

歯根膜が破壊されると歯の根と歯肉の間に隙間ができます。これが歯周ポケットです。歯周ポケットの深さとは歯根膜の破壊度と言えます。歯周病の治療ではまずこの歯周ポケットの深さを測ります。歯周ポケットが4mm以上だと歯周病と診断されます。

歯周ポケット
歯周ポケット
歯周ポケット測定
歯周ポケット測定
歯周ポケット測定
歯周ポケット測定

(画像 厚生労働省e-ヘルスネットより)

歯周病の進行の仕方

初期の歯周病(歯肉炎)

歯と歯ぐきの境目に歯石が付き歯ぐきが炎症を起こし始めます。 歯ぐきがぶよぶよしてきて歯を磨くと血がでたりしますが、自覚症状は少なめです。

初期の歯周病、はぐきが一部赤くぶよぶよ

中等度歯周病

歯根膜が破壊され歯周ポケットという隙間ができ、この歯周ポケットにさらに汚れがたまって破壊が進みます。骨もどんどん溶けていきます。歯が徐々に横に揺れだし、歯ぐきから膿がでてきます。

中等度の歯周病、歯周ポケットができて骨が溶け始める

重度歯周病

歯がかなりぐらぐらしてきて上下に歯が揺れたりします。かむと痛かったり歯並びが乱れてきたりします。冷たいものがひどくしみたり、歯ぐきが腫れて痛くなったりします。

重度の歯周病、骨がどんどん溶けていく

歯周病の治療法

歯石の除去・歯のクリーニング
(スケーリング・ルートプレーニング)

まずは歯垢(プラーク)や歯石を超音波スケーラー等を使って除去して歯を清潔にします。初期の段階ならこれだけでよくなります。

歯石がついている歯
術前
歯石を除去した歯
術後

かみ合わせの調整

歯周病がある程度進むと歯が動いてかみあわせが乱れてきます。そこで少し歯を削ったりしてかみあわせのバランスを調整します。(咬合調整)

固定

歯がぐらぐらして痛いという段階になったら歯を接着剤やかぶせもの(クラウン)などで隣の歯とつなげてやります。(連結固定)場合によっては数本つなげます。

神経の治療

歯周病が歯の根の先まで進んでしまった場合、歯の神経が悪くなり痛くなることがあります。(歯髄炎)この場合、神経をとる治療をします。

小手術

歯石が歯周ポケットの深い場所についている場合、麻酔をして歯肉を切開して歯石をとることもあります。

メンテナンス

歯周病の治療ではこのメンテナンスが一番重要とも言えます。一通り歯医者での治療が終わったら定期的に歯のクリーニングをしていかなければなりません。状態によって1ヶ月おき3ヶ月おき半年おき1年おきなどとなります。

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